About
本プロジェクトでは、大規模な光量子回路により、巨大なヒルベルト空間とその制御テストベッドを実現、従来の「量子もつれ」の概念を超えた、多数の粒子が織りなす複雑な量子相関をもつ状態(超越量子相関状態)の実現と理解を目指します。
目的は、未開拓領域である、深紫外から可視域の量子もつれ光子対などの「極限量子もつれ状態」を実現すること、「超量子もつれ状態(=超越量子相関+極限量子もつれ)」と新規推定・制御手法を駆使した、量子チューリング機械パラダイムを超えた新たな量子情報処理や、未開拓の量子センシングを探索、実現することです。
活動内容として、ERATO研究者と国内外研究者との協力や連携も促進します。そのために、海外からの若手研究者を受け入れるとともに、領域会議を戦略的に、米国やヨーロッパの連携機関と共同で開催予定です。また、国内のさまざまな学会等においてシンポジウムなどを企画し、本研究の成果を共有・議論する機会を積極的に設けます。
「超量子もつれ」という新しい学術の潮流を創出するとともに、国際的に活躍する若手トップ研究者の育成を目指します。